個人投資家向け 株価情報NAVI

マーケット情報
日本 日経平均株価 38,814.56+94.09 (06/14 15:15)
ドル/円 米ドル/円 157.43+0.42 (06/15 06:01)

株ニュース

No.2644「振り返ってみると」

2024/05/23

何年も前に日経平均がまだ1万円を割れていた頃、例えばこういう見方があった。
「いずれ株価は立ち直る。
今は、下落途中だが押し目買いの好機。
でも先立つお金がないという人が多い」。
ここまでは納得。
「株高の時にどうして売っておかなかったのか。
早めに押し目買0いするからイザという時に資金が尽きている」。
そんなに機敏に立ち回れるかどうかは疑問。

トレンドに沿った安易な楽観は時間が経過すれば後悔の原因となることが多い。
まさにそのケース。
それを「どうして売っておかなかったのですか」。
口が裂けても言える言葉ではない。
あまりにも酷いセリフ。
かつての業界の前線の証券マン以上にひとでなしの言葉に聞こえる。

今の下落を直視せず、安易に未来に期待をつなげる相場観。
それはそれでアリなのだろうが、市場関係者のこ狡さの表現に思えてならない。
あちらもこちらも責任逃れと自己弁護ばかり。
そうではなくて、必要なのは「読み間違った」という言葉の筈。
残念ながらこれは滅多に聞かれることがない。

もう一つの見方。
「日本は危ない」説では「日本国債急落→長期金利急騰→日本経済空洞化。
悪い円安で日本は資産消失の憂き目を見る」。
比喩がスゴイ。
「サブプライムローンで家を建てたラスベガスの低所得者と借金を膨らませ続ける日本政府の姿は同じ」。
超円安が来れば、米国債という借金は実質的に棒引き的効果。
このシナリオも長期的にはアリかも知れないが・・・。
日本にとって幸せな円安のあとにやってくるのは、米政府にとって幸せな円安なのかも知れない。

こういう遠大な構想がもしあるとすれば、目先の相場の変動に一喜一憂することの空しさが目立つ。
相場指標だけではなく、軍事防衛、エネルギー、食糧問題など複雑な地政学が必要になってくる。
その意味では市場関係者は株や為替の需給やテクニカル重視。
経済学者は学説と立場を重視。
誰も真剣にマーケットの行くえなんか考えていないように見えるのは錯覚だろうか。
コーラやピザやスポーツや映画で御しきれなくなった時にはやはり刃が待っているのかも知れない。
とはいえ一人当たりの名目GNIは遥か昔に米国に抜かれてしまった。
2022年時点で米国は76,000ドル。
日本は42,000ドル。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/ranking/gnp_2.html

◇━━━トラッキング━━━◇
・・・7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
5/09★旭化成(3407)1,095円→1,056円 調整
5/10★ナルミヤ(9275)1,373円→1,302円 調整
5/11★コクサイエレ(6525)4,275円→3,830円 調整
5/13★ビーアンドピー(7804)1,719円→1,717円 調整
5/15★地主(3252)2,543円→2,437円 調整
5/16★Rebase (5138)970円→925円 調整
5/17★OBP (4588)660円→621円 調整
5/20★ミナトHD(6862)814円→788円 調整
5/22★アルコニックス(3036)1,442円→1,435円 調整
5/22☆パーソル(2181)223円→226円 堅調

 

TOP